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民意不在のゴタゴタ (憲法は何のためにあるの?)

消費税12%につづき、また、政治ネタのコメントになってしまうが、鳩山邦夫総務相が辞任した。

鳩山大臣は日本郵政の西川社長の続投に反対していたが、麻生首相がこの問題で決断。事実上、首相による総務大臣の更迭という訳ね。

かんぽの宿の売却額が不当に安すぎるなどとして、日本郵政の西川善文社長を鳩山邦夫総務相や野党がこれを追及し、西川社長の続投に反対していた。一方では、郵政民営化を支えた中川秀直元幹事長や菅義偉選対副委員長らがこれに反発といった具合で、麻生首相の決断が待たれていたところで、鳩山総務相の辞任が明らかになった。

今回の件に限らず、こういった問題が発生したときに、国民はいつも蚊帳の外で茶番劇を見させられているだけ、日本の議院内閣制って、ホント国民の意思が中途半端にしか反映されない制度だと思うね。

衆議院議員や参議院議員は、選挙で地域から選ばれて、その議員たちが国会で国民の代表として答弁するから民主主義の思想は反映されているとの考え方だけど、正直言って、以前から憲法を勉強していて、内閣のパートに来ると、いつも思うのだけど、あくまでも、善意解釈で内閣や各議院が機能した場合にしか、憲法理念が実現されることはないのよねと思ってしまうことだ。

ここで、伊藤塾塾長 伊藤真の著書「夢をかなえる勉強法」の一説を紹介する(178ページ以降の会話だけ引用し要約する)。

伊藤真さんが、ディスコで弁護士志望のアメリカ人ジャーナリストと知り合いになり、あるとき、その彼から質問を受けた。

ジャーナリスト 「日本の法で一番大切なものはなんだ。」

伊藤 真    「憲法だ。」

ジャーナリスト 「憲法で一番大切なことを一言で教えてくれ。」

伊藤 真    「基本的人権と国民主権と平和主義だ。」 

ジャーナリスト 「いや、三つはいらない。一つだけでいい。」

伊藤 真    「日本は三つなんだ。」

ジャーナリスト 「だからそのなかでいちばん大切なものは、要するに何なんだ。」

押し問答の後に

ジャーナリスト 「お前は憲法でいちばん大切なことを一言で言えないのか。それでも東大法学部の学生か。よくそれで日本人をやっているな。」

頭にきた伊藤真は、家に戻り、本を調べた。するとどの本にも「個人の尊重」と書いてあった。伊藤真には、それを覚えた記憶がまったくなかった。

このやり取りは、日本の学校における憲法学習が「憲法の三原則」を教えるだけで、憲法の本質を教えていないことを物語るいい話であるとわたしは思う。

アメリカ人は、自国憲法の章立てや内容を大まかに言える人が多いと聞いたことがある。

その反面で、日本は、戦争放棄を掲げる憲法を持っていながら、一番人権感覚が鈍い国民だと言われている。国連規約人権委員会から日本は勧告を受けているぐらい、恥ずかしい国なのだ。

わたしは、「夢をかなえる勉強法」のこのやり取りがいちばんこの本の中で意味があるものだと思っている。

だから、民意が反映されていない国の動きをみると日本人として絶望感すら覚える。

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