« 定額給付金、税金の正しい使われ方とは何ぞや! | トップページ | 道は無限にある »

『自尊心』と『プライド』の違い

『自尊心』『プライド』の違いを説明するのは難しい。

広辞苑では、

-------------

じそん‐しん【自尊心】

自尊の気持。特に、自分の尊厳を意識・主張して、他人の干渉を排除しようとする心理・態度。プライド。「―を傷つけられる」

-------------

プライド【pride】

誇り。自尊心。自負心。矜持(キョウジ)。

-------------

と意味を解説している。

まず、『自尊心』『プライド』が、ごちゃになっている人のために言葉の整理から試みてみよう。

『自尊心』『プライド』も、他人と自分を比較している点では共通しているのだけど、傾向が違う。

『自尊心』

自尊心は、自尊感情とも言い、自己の存在やありようを尊重する感情のこと(大切に思う感情のこと)。→ 自己信頼のもとに自分の人格を大切にする肯定的な感覚

『プライド』

傲慢、自惚れ、驕りの類で、自分が他人より上に立つこと(優位に立つこと)で、自分の人格を大切にする。→ 自己不信のもとに自分の人格を大切にする否定的な感覚

プライドという言葉に、なんとなく、『安っぽさ』『見せかけ』のニュアンスを感じるのは、こういった違いからくるんだと思う。

『自尊心』『プライド』は、同一視されることが多いけど、上のような定義で見てみると異なった言葉なんだと理解できると思う。

辞書では、『自尊心』=『プライド』になっているケースが多いけど、心理学とかでは区別されているケースが多いようだ。しかも、辞書と心理学では、ニュアンスが違うのだ。

「あいつは、プライドが高いから・・・」なんていうセリフを聞いたことがある人は多いと思うけど、プライドの高さは、その人の自信のなさの裏返しだと思うんだ。

つまり、『プライド』って、他人に対して、自分に自信がないことを隠すために、また、相手に舐められないようにするために、相手に対して必要以上に自分を大きく見せて、自分の存在を維持しようとする自己防衛なんだと思う(自己否定や自己嫌悪の裏返しの行為でもある)。

これに対して、自分を信頼している人、アイデンティティが確立されている人は、他人に認められようと自分を大きくみせる必要がなく、ここで定義した『プライド』をもつ必要がないから、自然体で振舞えるのだ。ある意味、「ワタシはワタシなんだから、ワタシらしく」ということをはっきり自覚できている人だと思う。

『自尊心』『プライド』も、他人と自分を比較している点は共通しているのだけど、心の矛先が自分に向かっているものを『自尊心』、他人に向かっているものを『プライド』と考えてみてもよいと思う。

自分と他人を比較して、自分との違いを相手に発見したとき、その違いを相手の『個性』として認めることができるのか、それとも、自己への『劣等感』として抱え込んでしまうのか、という感じ方の違いから、自分の普段の心の持ちようが『自尊心』を基点とするものなのか、『プライド』を基点とするものなのか、自覚できるんじゃないかと思う。

相手との違いを

個性として認められる。 → 心の持ちようが、自尊心が基点。

劣等感に感じてしまう。 → 心の持ちようが、プライドが基点。

僕は、あることがきっかけで、自分と他人を比較して、必要以上に負の感情を抱くことがナンセンスなことに気づいた(「必要以上に」と限定したのは、適度な負の感情は、劣等感ではなく、向上心に転換できるから)。それ以来、他人との無意味な比較はしない人生を歩んでいるので、僕の身近にもいる「負けたかないよ」って感じでツンケンした人を見ていると、この人、人格未熟でかわいそう、と思ってしまうのだ。

「ワタシはワタシというスタンスでいることが何故できないの?」という風に彼らのことが見えてしまうのね。

|

« 定額給付金、税金の正しい使われ方とは何ぞや! | トップページ | 道は無限にある »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1199923/29226355

この記事へのトラックバック一覧です: 『自尊心』と『プライド』の違い:

« 定額給付金、税金の正しい使われ方とは何ぞや! | トップページ | 道は無限にある »